5.6. ボリュームをクライアントからマウントする – GlusterFS Community ではじめる分散ファイルシステム

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Windows エクスプローラからマウントする

Windows エクスプローラのアドレスバーに以下の形式でアドレスを入力します。

\\<ホスト>\<ボリューム名>

入力例

\\192.168.33.10\test-vol

GlusterFS では CIFS には対応していますが、WINS サーバや NetBIOS ネームサーバの機能は存在しません。その為、ネットワークに自動的に GlusterFS のボリュームが表示されたりコンピュータ名でアクセスすることはできません。

あくまでもアドレスを直接入力してアクセスする必要があります。

NFS からマウントする

構文

mount -t nfs -o vers=3 <ホスト名>:/<ボリューム名> <マウント先>

利用例

# mount -t nfs -o vers=3 server01:/test-vol /mnt/test-vol

GlusterFS へ NFS クライアントからアクセスする時はオプションにバージョン3を指定する必要があります(バージョン4には未対応)。

NFS クライアントを使う場合、GlusterFS 関連のパッケージは1つもインストールする必要がありません。GlusterFS サーバが NFS サーバの機能も代替し稼働します(その分、GlusterFS クライアントに比べて性能が劣化)。

接続先はホスト名:/ボリューム名となっていることにも注意して下さい。ブリック(ホスト名:共有ディレクトリ)ではありません。

OS 起動時に自動的にマウントしたい場合は /etc/fstab に以下の行を追加します。

構文

<ホスト名>:/<ボリューム名> <マウント先> nfs defaults,_netdev,vers=3 0 0

利用例

server01:/test-vol /mnt/test-vol nfs defaults,_netdev,vers=3 0 0

/etc/fstab に定義した場合は mount -a コマンドを実行し、きちんとマウントできることを確認して下さい。定義に失敗したまま OS を再起動した場合、起動できなくなる可能性があります。

その他、オプションとして指定している _netdev はネットワーク接続が開始された後にマウントを開始することを意味しています。

※ 接続先にホストをしていますが、このサーバが落ちてもクライアントからの接続が切れることはありません。

GlusterFS クライアントからマウントする

構文

mount -t glusterfs <ホスト名>:/<ボリューム名> <マウント先>

利用例

# mount -t glusterfs piett:/test-vol /mnt/test-vol

GlusterFS クライアント(ネイティブクライアント)を使ってマウントする場合はこのコマンドになります。

※ 接続先は ホスト名:/ボリューム名 となっていることにも注意して下さい。ブリック(ホスト名:共有ディレクトリ)ではありません。

※ 接続先にホストをしていますが、このサーバが落ちてもクライアントからの接続が切れることはありません。

OS 起動時にも自動的にマウントしたい場合は /etc/fstab に以下の行を追加します。

構文

<ホスト名>:/<ボリューム名> <マウント先> glusterfs _netdev,defaults 0 0

利用例

server01:/test-vol /mnt/test-vol glusterfs _netdev,defaults 0 0

/etc/fstab に定義した場合は mount -a コマンドを実行し、きちんとマウントできることを確認して下さい。定義に失敗したまま OS を再起動した場合、起動できなくなる可能性があります。