2.5. GlusterFS の機能と最近のリリース – GlusterFS Community ではじめる分散ファイルシステム

ここで GlusterFS 3.4.2 のできることを知るためにその機能を整理してみます。GlusterFS では次のような機能が用意されています。

  • 多彩なボリュームオプション:ボリュームにミラーやストライプ等のオプションを設定する機能です。ミラーとストライプを一緒に行う方法等もあります
  • 障害時の自動復旧:GlusterFS の中ではセルフヒール(self-healing)と呼ばれる機能です。ノードが落ちて復旧した時に自動で復旧が行われます(手動復旧も可能)
  • 複数のボリューム作成:1つの GlusterFS プロセスで「これは画像専用のボリューム」「これは動画専用のボリューム」といった具合に複数のボリュームを生成することができます。
  • 遠隔地バックアップ:Geo-replication という機能を使うことでリアルタイム性は低いのですが、遠隔地バックアップを行うことができます。さらにこのバックアップはボリューム内のノード構成を維持したまま行うことができます。
  • 性能測定:GlusterFS には最初から性能測定(Profiling)を行う為のツールが備わっています。
  • InfiniBand のサポート:GlusterFS が推奨する接続方式です。InfiniBand でノードを繋げることで高速なファイル転送が可能になります。
  • ACL サポート:ACL(Posix Access Control Lists) もサポートします。ACL を使うことでファイル・ディレクトリのパーミッションを柔軟に設定することができます。
  • NFSCIFS 経由のアクセス:GlusterFS は独自に NFS、CIFS サーバを実装している為、他の NFS クライアントから直接参照することが可能です(この場合、クライアント側で GlusterFS のインストールは不要)

一方で以下の機能はサポートしていません。

  • GUI や Web ベースのボリューム・設定管理:GlusterFS ではボリュームの作成・削除・設定、ノードの承認等全ての作業をコマンドラインから行う必要があります。
  • ボリュームバックアップを行う仕組み:GlusterFS では Geo-replication 機能はありますが、これを行うには同じノード構成を保持している必要があり簡易なバックアップを行う方法は用意されていません。この場合は tar コマンド等を使う必要があります。

最近の GlusterFS の追加機能

続いて今後の GlusterFS で実装される予定の機能(一部)を紹介します。

  • スナップショット
  • バージョン管理
  • Geo-replication でのマルチマスタ
  • GEMU との統合
  • クラスタ管理 UI である oVirt との統合
  • WORM(一つのノードしか書き込みができない)のサポート
  • ディレクトリを指定したリバランス

これらは主に GlusterFS 3.4 での実装が予定されていましたが、2014/02/09 時点ではまだ未実装の様子です。今後に期待しましょう。

次に GlusterFS 3.5 で実装が予定されている機能です。

  • ファイルのスナップショット
  • GFID(ファイルを特定する為のユニークなキー)を使ったファイルへのアクセス
  • ファイル転送時の圧縮
  • クォータ数の向上(数百から 65536 へ)
  • シーケンシャルなディレクトリアクセス時の先読み機能
  • VM 構築時の事前アロケート速度改善
  • ボリュームの暗号化

最後に GlusterFS 3.5 以降で実装が予定されている機能です。

  • SSL サポート
  • ボリューム・ディレクトリ単位のファイル数のカウント
  • SELinux の統合
  • RAID5 ライクなボリューム
  • カスタムトランスレータ導入の簡便化
  • 1000 までのノード数のサポート
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