2.2. GlusterFS Community と Red Hat Storage Server の違い – GlusterFS Community ではじめる分散ファイルシステム

以前 GlusterFS と称した場合は「GlusterFS Community」を指すと記載しましたが、本記事のみ製品版との違いを説明する為、明示的に GlusterFS Community と記載します。

Red Hat Storage Server の提供

GlusterFS は Red Hat,Inc が Gluster,Inc を買収して開発を続けているソフトウェアですが、商用版の「Red Hat Storage Server」と無償の「GlusterFS Community」版の 2種類に分けています。

本書で説明しているのは GlusterFS Community 版の方ですが、Red Hat は GlusterFS Community 版で開発した機能の中で安定化したものを Red Hat Storage Server として提供しています。

その為、機能の多さでは Red Hat Storage Server よりも GlusterFS Community 版の方が多くなっています。

一方で、Red Hat Storage Server は安定・サポートの充実だけでなく次に示すように用途によって次の 3種類の方法でユーザに提供しています。

  • On-premise(オンプレミス):自分でサーバにインストールするタイプ
  • Public Cloud:AWS(Amazon Web Service)で利用するタイプ
  • Hybrid Cloud:オンプレミスと Public Cloud AWS 両方で利用するタイプ

GlusterFS Community と Red Hat Storage Server の特徴

最初に Red Hat Storage Server の特徴を一部抜粋します。

厳しい必須要件

  • Red Hat がサポート
  • AWS や Public Cloud 用の提供(On-premiss と Public Cloud)
  • GUI(Red Hat Storage Console)からの操作が可能

“厳しい必須要件”に挙げた一例を以下に記載します。詳細を知りたい場合、は “Red Hat Storage Server 2.0 Compatible Physical, Virtual Server and Client OS Platforms” をご確認下さい。

  • Red Hat Hardware Compatibility List“(ハードウェアの互換性)で保証されていること
  • 4、6、8コアの 2ソケットの Intel Xeon プロセッサであること
  • 10Gbps か 1Gbps の冗長構成の通信 であること
  • ストレージは RAID6 か RAID1+0 であること
  • 冗長電源であること

上記の制約を見るだけでも Red Hat Storage Server がかなりエンタープライズ向けであることが分かるでしょう。

一方で GlusterFS Community は以下のような特徴があります。

  • フリー(オープンソース・GPLv3 と GPLv2 のデュアルライセンス)
  • サポートはコミュニティ(メーリングリスト・ブログ・IRC・Q&A)
  • XFS の他、ext3、4 や btrfs 等多数のファイルシステムが利用可能
  • 使える Volume オプションが多い(Red Hat Storage Server ではテクニカルプレビュー段階の Striped、Striped-Replicated、Distributed-Striped、Distributed-Striped-Replicated も利用可能)

この他、GlusterFS Community が始まったのは最近ということもあり、ドキュメントもほとんど英語のものが多く、情報収集には苦労するかもしれません。

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